足立美術館にも松江城にも出雲大社にも行かない今回の島根東部のトライアルツアー。ツアー造成と販売と同時に、動画制作、英文での記事制作を行い、世界に情報発信をしてまいります。
日本学、東洋学の専門家であり、「日本景観論」「ニッポン巡礼」などの著者アレックス・カーさんをお呼びして、人に会い、地域の課題に触れつつ、日本のインバウンドツーリズムや文化継承などのディスカッションをしながら行程を進むツアーを実施しました。
工芸も芸能も料理も、伝統は、譲れない本質的なコア部分は残しながら形を変えることは、マイナスではなく、プラスの話。そして昔ながらの伝統の本質は必ず残る、と日本の伝統文化に詳しいアレックス氏に言われ、なるほど思いました。
安来節の後継者が減っている問題は、TikTokなど伝える媒体を広げれば新しい層にリーチもできるし、新しいプレゼンテーション方法にもなるから、若い人たちの興味も惹くだろう、という意見も。
伝統はそのままのありのまま姿で継承したい。そのためには我々日本人がその対象に対する意識を変えるべき、という考え方を見つめ直すきっかけになりました。
間口を広くして、敷居も下げる、そんなアプローチもいいのだなと、マニアックな地方に特化した旅行商品の在り方に対しても有効ないい示唆をもらうことができました。
私たちリベルタは、こうした活動を通じて、世界に開かれた地域社会づくりに奔走しています。