私たちハートランド・ジャパンは、コロナ発生後発となるツアーの販売を開始しました。
世界遺産の熊野古道伊勢路は、お伊勢参りの後にいくつもの峠を越えて熊野三山に詣で、生まれ変わりの体験をするという巡礼道です。江戸時代の庶民に盛んに歩かれたこの巡礼道は、海あり川あり峠ありの変化に富んだこのコースはそれ自体が歩いていて面白いのですが、さらには江戸時代の庶民の巡礼旅のストーリー性もあり、同時に麓の集落の人たちと触れ合いながら行程を進んでいく点がこの体験の付加価値となっています。この古道の価値を次世代に継承するためにも私たちは「おいずる」を復活させました。
「おいずる」とは、かつて巡礼者が着物の上に着た羽織のことです。木の箱でできたリュックサック(荷物)で背中が擦れるのを防ぐ目的があったようです。今回は熊野古道伊勢路の有識者の先生にご協力いただき、江戸時代のおいずるを再現しました。
また国内産の生地にこだわり、地元の生地を使い、地元の職人さんに手縫をしてもらい、地元の書道家に筆書きをしてもらっています。
Heartland Japanの熊野古道 伊勢路のツアーでは、参加者全員にこの総手縫いの「おいずる」を、それぞれのサイズに合わせて製作してプレゼントします。こうして日本の巡礼という文化を広く世界に、そして次世代に伝えていきたいと考えています。